映画「コーダ あいのうた」をみた。
4人家族のうち、父母兄は耳が聞こえないし、しゃべれない。家族で耳が聞こえるのは主人公のルビーだけ。家族の通訳として、朝の3時に起きてルビーも船に乗り漁に出て家の仕事を手伝っている。仕事が終わったら高校で授業を受け、部活は合唱部だ。
ルビーには、歌の才能があった。だが音が聞こえない家族から理解されるのは、ほとんど不可能。
合唱部のコンサートの場面、音は聴こえないけど、家族全員でルビーを観にいった。歌声に感動した観客の雰囲気や拍手の振動。そこで家族が、ルビーの才能は本物なのだと感じ取った瞬間…印象に残ったシーンだ。
聴こえない世界で音を感じ取る…そんな疑似体験をさせてくれる映画の演出に思わず涙した。