知を愛すること31「風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年」日本語ポップス史をたどる

 

 

 

 

 

 

 

 

松本隆の世界観に引き込まれている。一つひとつの言葉が紡ぐイメージは目に見える世界を超えた、感情を呼び起こす。忘れかけていた記憶の一片が湧き出るような感覚。

タイトル「風街」とは、松本隆が青春時代を過ごした街のこと。青山・渋谷・麻布界隈の原風景のことを指し、歌詞にも頻繁に登場する。松本隆の創作の原点となっている空想の街だ。「風街」に対する憧憬にも似た郷愁が、作品全体の根底に流れていて味わい深い。

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